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  • こどもの解熱剤は何℃から使う?~38.5℃を超えたら使うは本当?~

    2026.07.20

    こんにちは、すいかせんせいです🍉

    「38.5℃を超えたら解熱剤を使いましょう。」

    そんな話を聞いたことはありませんか?

    診察室でも、

    「40℃もあるんですが、解熱剤は使った方がいいですか?」
    「38.5℃になったので使いました。」

    というご相談をよくいただきます。

    実は、解熱剤を使うかどうかは、体温計の数字だけでは決まりません。

    今回は、解熱剤を使うタイミングについてお話しします。

     

    発熱は体を守るための反応です

    発熱は、体が病気と戦うために起こる反応です。

    感染すると、脳の視床下部が体温を上げるよう指令を出します。

    体温が上がることで、

    • 免疫細胞が働きやすくなる
    • 免疫が病原体と戦いやすい環境になる

    と考えられています。

    つまり、

    発熱そのものは悪いことではなく、体を守るための大切な反応なのです。

    解熱剤を使う目的は「熱を下げること」ではありません

    ここが一番大切なポイントです。

    解熱剤は、熱を下げることそのものが目的のお薬ではありません。

    お子さんのつらさを和らげ、少しでも楽に過ごせるようにすることを目的に使います。

    例えば、

    • ぐったりしている
    • 水分が飲めない
    • 食事ができない
    • 苦しくて眠れない

    このような時には、解熱剤を使って少しでも楽にしてあげることが大切です。

    反対に、

    40℃あっても

    • 元気がある
    • 水分が飲める
    • 食事ができる
    • 眠れている

    のであれば、急いで解熱剤を使う必要はありません。

    数字だけで判断するのではなく、

    お子さんの様子を見て判断することが大切です。

     

    解熱剤は必ず熱を下げる薬ではありません

    「解熱剤を飲んだのに39℃のままです。」

    そんな相談もよくあります。

    実は、解熱剤は平熱まで下げる薬ではありません。

    一般的には、1〜2℃程度体温が下がることもありますが、その目的はお子さんのつらさを和らげることです。

    熱が少し下がったことで、

    • 水分が飲めた
    • 食事が少し食べられた
    • 眠れた

    それだけでも十分効果があったと言えます。

     

    解熱剤が効きにくい時は

    解熱剤を使っても、思ったほど熱が下がらないことがあります。

    そんな時は、

    • 氷のう
    • 氷枕

    などで、

    • わき
    • 足の付け根

    など、太い血管が通る場所を冷やすことで、楽になることがあります。

    ただし、嫌がるお子さんを無理に冷やす必要はありません。

    一番大切なのは、お子さんが少しでも楽に過ごせることです。

     

    受診の目安

    次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

    • 生後3か月未満の発熱
    • ぐったりして反応が悪い
    • 水分がほとんど飲めない
    • 呼吸が苦しそう
    • けいれんを起こした
    • 熱が続き心配なとき
    • 保護者の方が「いつもと違う」と感じるとき

    心配なことがあれば、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

     

    まとめ

    発熱は、体が病原体と戦うための大切な反応です。

    そのため、熱の高さだけで解熱剤を使うかどうかを決めるわけではありません。

    つらそう、水分が取れない、眠れないなど、お子さんが少しでも楽になるように使ってあげることが大切です。

    解熱剤は「熱をゼロにする薬」ではなく、お子さんが楽に過ごすためのお薬と考えていただければと思います。

    熱があると心配になりますが、体温計の数字だけで慌てる必要はありません。

    迷った時や心配な時は、いつでもお気軽にご相談ください。

    このお話は感染症による発熱についてです。夏場の熱中症による高体温は命に関わることがあり、対応が異なります。ぐったりしている、水分が飲めない、意識がはっきりしない場合は、ためらわず医療機関を受診してください。

     

    参考文献・出典

    1. National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Fever in under 5s: assessment and initial management (NG143). 2019(2024年更新)
    2. 日本小児科学会. 小児の発熱に関する診療・啓発資料
    3. UpToDate. Fever in infants and children: Pathophysiology and management.
    4. Sullivan JE, Farrar HC; American Academy of Pediatrics, Section on Clinical Pharmacology and Therapeutics, Committee on Drugs. Fever and Antipyretic Use in Children. Pediatrics.2011;127(3):580-587.

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