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  • アレルギーのお話① アレルギーマーチ

    2025.03.14

     花粉の舞う季節となりました。スイカキッズクリニックにも明らかに花粉症のお子さんやこの症状は花粉症では?と心配されて受診されるご家族が多くいらっしゃっていますので、何度かに分けてアレルギーのお話をしていこうかと思います。

     みなさんは「アレルギーマーチ」という言葉をご存知ですか?あまり聞きなれない言葉だと思いますが、アレルギーを見る小児科・内科・皮膚科・耳鼻科ではよく知られている考え方です。

     アレルギーマーチの出発点は「アトピー性皮膚炎」や「乳児湿疹」です。お肌は体の中に異物が入ってこないためのバリアの役割があります。「アトピー性皮膚炎」や「乳児湿疹」でこのバリア機能が破綻していると、体内に色々なものが入ってくることになります。具体的に、何が入ってくるかというと、空気中に舞っている色々な粉塵です。卵などの食べ物の粉塵、犬や猫の毛やふけ、ハウスダストやダニの死骸の粉砕されたもの、花粉など多岐にわたりますが、こういったものが体内に入ってくることになります。これらは体にとっては「異物」ですから、体内に入ってくると、免疫細胞が敵と認識し、戦う準備をしていきます。これを「感作(かんさ)」と言います。皮膚を介して起こるので正確には「経皮感作(けいひかんさ)」と言います。湿疹がなかなか改善せず、バリア機能が破綻したままだと、どんどん「経皮感作」が起こり、粉塵に含まれる物質に対するアレルギー検査の数値がどんどん上がることになります。免疫細胞は、この異物に対してすぐに攻撃はしないので、数値が高い=アレルギーではありません。戦う準備ができた後、粘膜や消化管内にその「敵」が侵入してきた時に、攻撃を開始します。これがアレルギーです。

     上記の仕組みで、色々なアレルギーが発症することが知られています。ですから、皮膚の状態が改善しなければ、食物アレルギーだけでなく、花粉症や気管支喘息といったアレルギー疾患をどんどん発症していきます。これを行進がどんどん進んでいく様になぞって「アレルギーマーチ」と表現しています。

    文責:🍉院長🍉

  • 甥っ子の成長に驚き!

    2025.03.03

    こんにちは😁

    今回は受付からブログを書かせていただきます。

    2月の下旬に、兄夫婦・10歳の甥・9ヶ月のマルプー(マルチーズとプードルのMIX)が我が家に遊びに来ました。
    まず驚いたのが、10歳の甥の成長ぶりでした。前回遊びに来たのが約2ヶ月前。
    まだ少し幼さがあり、かわいさが残っていました。が、
    たった2ヶ月で幼さがなくなり、少年になっていました!!!!!!!!
    何気ない日々を過ごしていると、人の成長を身近に感じることがなかなかないので、とても新鮮な休日を過ごせて楽しかったです。
    また、スイカの受付にいると皆様のちょっとした成長を見れるのも、心の中で嬉しく思っております☺️
    ちなみに、マルプーとうちの柴犬は、柴犬が無愛想だったためなかなかフレンドリーになるまで時間がかかっていましたが帰る頃には仲良くなっていました🥰
    文責:事務🍉藤江
  • ばんそうこう

    2025.02.08

    こんにちは☀️
    今回は受付から当クリニックの絆創膏についてご紹介いたします💁🏻‍♀️✨

    予防接種や採血後に貼らせていただいている絆創膏に、スタッフより「頑張りました!」の気持ちを込めて、イラストを描き始めました。(院長が描いた絆創膏もあります!)

    もちろん、絵が得意ではないスタッフもおりますので、何のキャラクターかわからないのもありますが(笑)その際には遠慮なく、受付に聞いてくださいね🎵(笑)

    文責:事務🍉阿久津

  • 日本脳炎のおはなし

    2024.12.31

     10月21日、国立感染症研究所から日本脳炎に関する注意喚起がありましたので、今回は日本脳炎のお話をしようと思います。

     注意喚起の内容を噛み砕いて説明すると、「26都道県でブタの血液をしらべて、日本脳炎ウイルスに感染していた可能性が高いブタが多い地域をしらべました。80%以上のブタが感染していた可能性が高い地域が16地域あったので、この地域でワクチン接種を行なっていない乳幼児や高齢者は蚊に刺されない様に注意してください。」という内容でした。全文を読んでみたい方にリンクを貼っておきますので、ご覧ください。
    ブタの日本脳炎抗体保有状況-2024年度速報第10報
    噛み砕きましたが、わかりにくいですよね?これをもう少しわかりやすく説明してみます。

     日本脳炎の名前はお聞きになったことがある方が多いと思いますが、どんな病気かご存知ですか?この病気のウイルスはブタなどの動物の体内で増えます。その動物を刺した蚊が人を刺すと、刺された人の体内にウイルスが侵入し、感染します。感染した全員に症状が出るわけではなく、感染した人のおよそ1000人のうち1人に症状が出ると言われています。日本での1年間の患者は5名程度と少ないですが、症状が出現した時点で、すでに脳内にウイルスが達成し、脳細胞を破壊しているため、治療が難しく、現在でも20-40%は死亡しますし、生存したとしても45-70%に精神障害などの重い後遺症が残る怖い病気です。ですから発症しないように予防が大切なのです。

     予防は蚊への対策(体内にウイルスを侵入させない)と予防接種(ウイルスが侵入しても発症しない)が中心となります。蚊への対策は千葉県や厚生労働省が作成されたポスターがあります。こちらもリンクを貼っておきますのでご覧ください。
    厚生労働省ポスター
    千葉県ポスター

     ワクチンに関しては計4回の接種で感染のリスクを75-95%減らすことができると言われており、日本では一般的には3歳からの接種を行なっている地域が多いんですが、日本小児科学会では「最近日本脳炎が発生した地域」・「ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域(注意喚起の感染した可能性が高いブタの多い地域のことです)」に居住する小児に対しては生後6か月からのワクチン接種を推奨しています。

     実は、千葉県は注意喚起中の16地域のうちの一つです。実際、2015年、2022年、2023年に1名ずつ発症者で出ています。うち1名は乳幼児でした。(2024年は千葉県内で2名の発症者がいました。2025年2月4日 追記)

     以上のことから、スイカキッズクリニックでも6か月からのワクチン接種を推奨しております。絶対蚊に刺されない方法がない以上、6か月を越えて、まだ接種されていないお子さんの保護者の方、はやめの接種を検討してくださいね。

    文責:🍉院長🍉

  • スタッフブログを始めました。

    2024.12.03

    スイカキッズクリニックの事をもっと知って欲しくてスタッフブログを開始しました。
    お子さんの健康をサポートできるよう、いろいろな情報を発信していく予定です。
    今後ともよろしくお願いします。

    初回は今までお伝えしていなかったお話を一つ。

    何人かのお子さんからは「みたよー」と言ってもらえましたが、9月1日まで幕張メッセで行われていた「からだのひみつ大冒険」で「おへそのはなし」の動画に参加していました。

    動画自体はホームページ上でまだ公開されています。
    「おへそのはなし」以外にも体に関する面白くて役立つ話がたくさんあるので、興味がある方はご覧ください。
    以下のリンクからご覧になれます。

    おしえて!先生 からだのひみつ大冒険

    文責:🍉院長🍉

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