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  • 日本脳炎のおはなし

    2024.12.31

     10月21日、国立感染症研究所から日本脳炎に関する注意喚起がありましたので、今回は日本脳炎のお話をしようと思います。

     注意喚起の内容を噛み砕いて説明すると、「26都道県でブタの血液をしらべて、日本脳炎ウイルスに感染していた可能性が高いブタが多い地域をしらべました。80%以上のブタが感染していた可能性が高い地域が16地域あったので、この地域でワクチン接種を行なっていない乳幼児や高齢者は蚊に刺されない様に注意してください。」という内容でした。全文を読んでみたい方にリンクを貼っておきますので、ご覧ください。
    ブタの日本脳炎抗体保有状況-2024年度速報第10報
    噛み砕きましたが、わかりにくいですよね?これをもう少しわかりやすく説明してみます。

     日本脳炎の名前はお聞きになったことがある方が多いと思いますが、どんな病気かご存知ですか?この病気のウイルスはブタなどの動物の体内で増えます。その動物を刺した蚊が人を刺すと、刺された人の体内にウイルスが侵入し、感染します。感染した全員に症状が出るわけではなく、感染した人のおよそ1000人のうち1人に症状が出ると言われています。日本での1年間の患者は5名程度と少ないですが、症状が出現した時点で、すでに脳内にウイルスが達成し、脳細胞を破壊しているため、治療が難しく、現在でも20-40%は死亡しますし、生存したとしても45-70%に精神障害などの重い後遺症が残る怖い病気です。ですから発症しないように予防が大切なのです。

     予防は蚊への対策(体内にウイルスを侵入させない)と予防接種(ウイルスが侵入しても発症しない)が中心となります。蚊への対策は千葉県や厚生労働省が作成されたポスターがあります。こちらもリンクを貼っておきますのでご覧ください。
    厚生労働省ポスター
    千葉県ポスター

     ワクチンに関しては計4回の接種で感染のリスクを75-95%減らすことができると言われており、日本では一般的には3歳からの接種を行なっている地域が多いんですが、日本小児科学会では「最近日本脳炎が発生した地域」・「ブタの日本脳炎抗体保有率が高い地域(注意喚起の感染した可能性が高いブタの多い地域のことです)」に居住する小児に対しては生後6か月からのワクチン接種を推奨しています。

     実は、千葉県は注意喚起中の16地域のうちの一つです。実際、2015年、2022年、2023年に1名ずつ発症者で出ています。うち1名は乳幼児でした。(2024年は千葉県内で2名の発症者がいました。2025年2月4日 追記)

     以上のことから、スイカキッズクリニックでも6か月からのワクチン接種を推奨しております。絶対蚊に刺されない方法がない以上、6か月を越えて、まだ接種されていないお子さんの保護者の方、はやめの接種を検討してくださいね。

    文責:🍉院長🍉

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