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  • アレルギーのお話 幕間 アトピー性皮膚炎と夏

    2025.06.16

     5月31日は、子どもたちの運動会の開催予定があったので休診とさせていただきましたが、あいにくの雨で順延となりました。(ご迷惑をおかけいたしました)児童たちの願いが届いたのか、6月1日には雨も上がり、無事に行われ、うちの長女・次男も一所懸命に走り、一所懸命に踊っていましたが、晴天に恵まれすぎて、日焼けがひどいことになりました。

     6月になって受診された方はご存知のことと思いますが、これを書いている現在、腕の皮も剥けまくっています。学校や集団保育の場でも、そろそろプールが始まることもあり、アトピー性皮膚炎の有無に限らず、夏特有の皮膚トラブルが増え始めていますので、今回はそのお話をします。

     いつ頃からかは不明ですが、アトピー性皮膚炎には海水浴がよく効くと言われていました。これは海水による消毒効果や紫外線による免疫抑制効果がお肌の炎症を鎮めてくれると考えられていたんです。紫外線に関しては「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」でも特定の波長のみ照射する治療法(narrow-band UVB療法と言います)は他の治療と組み合わせて利用することは有効とされています。一方で今回の私のように一気に日焼けしてしまうと、これは軽いやけどなので、アトピー性皮膚炎の症状が悪くなってしまうことが多いです。日焼けに関しては、narrow-band UVB療法のように紫外線量をコントロールすることはできませんから、日焼け止めをしっかり塗ってやけどにならない様に注意しましょう。この際、日焼け止めを事前に一部分に塗ってみて、赤くなったりしないことを確認していただければ安全に使用できます。外用薬と日焼け止めのどちらを先に塗ればいいでしょう?とよく質問されますが、どちらが先でも効果はしっかりありますので気にせずお使いください。

     海水に関しては黄色ブドウ球菌に対して殺菌する効果があるとのことですが、海の中にも黄色ブドウ球菌は存在できるので、どこまで効果があるかは不明です。ですが、皮膚に対して刺激があることは間違い無いので、海水浴後にはしっかり真水で海水を流し、保湿剤でしっかり保湿してもらうと良いでしょう。プールの塩素も同様ですが、アトピー性皮膚炎がある程度落ち着いていれば、プールに入っても問題ありません。プールの後にしっかりシャワーで流して、可能なら保湿剤を塗ってくださいね。

     以上、いろいろお話ししましたが、一番重要なことは日々のスキンケアで湿疹をしっかりコントロールして海水浴やプールなどを制限せずに楽しめることです。夏の暑さに負けず、スキンケアをしっかりがんばっていきましょうね!

    文責:🍉院長🍉

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